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SS教室新着情報&ブログ 小学生の勉強法: 2018年10月アーカイブ

子どもが自立して学習するようになる勉強法~アウトプット上手になろう②~

家で宿題を見てあげるときに親が気をつけたいこと
 
忙しくて「宿題やったの?」という声がけしかできていないよという方もいらっしゃるとは思いますが、丁寧に子供の学習を見てあげようとするとついついやってしまうことがあります。
 
Ⅰ問題を解いている子供の手元・様子をじっと見てしまう。
これは、塾のマンツーマンの授業の時にもよくあることなのですが、側でじっと観察することがプラスになる場合とマイナスになる場合があります。知識・やり方をインプットしている時期の勉強では、側についていて文章の読み方、途中式の書き方などを観察する必要があります。それは「文章の読み方」や「途中式の書き方」という「方法」を身につけている時期だからです。
 
 
それに対してドリルやワークなどでアウトプットしている時期の学習で側について見ていることはお勧めできません。側についているとやり方が間違っていたり、ミスを起こしやすい書き方をしていたりするとついつい声をかけてしまいたくなります。「丁寧に見てあげよう」と思えばこその対応ですが、アウトプット期にこれをやると、子どもはチェックを外注することになってしまって自己チェックをしなくて済んでしまいます。またじっと見ていられることのプレッシャーでドリルやワークを解くことそのものがプレッシャーになり「やりたくないなぁ」という気持ちにつながってしまうことにもなります。
 
 
アウトプットで大事なのは自己成長につなげることです。インプットした知識を使って実際に問題を解いて見て、インプット期に気をつけなければいけないと気づいた(または指摘された)ことを指差し確認をすることができるようになってはじめて、インプットした知識を自分のものにできたと実感できるのです。
 
 
Ⅱ答え合わせの時に子供には他のことをやらせている
塾だと次の問題解いていてとか、家だと丸付けの間は遊んでいていいよなど。ついやってしまいがちなことです。側についていて細かく口を出したり、チェックをしたりしているので答え合わせをする側は結果がわかっていてマルやバツをつける作業に子供を付き合わせるのは無駄の様な気持ちになってしまいますよね。子供にしても側でチェックを受けながら問題を解いているので、答え合わせに関心がありません。答え合わせで最も重要なことは子ども達が「自分は何ができて何ができなかったのかをきちんと把握すること」なのですが、答え合わせを他のところでやってしまうと、子供の関心は「結果」だけになってしまいます。当然そばで見ていてもらいながら解いているのでほとんどできていて当たり前ですよね。本当に大切なのは「過程」なのに「結果」にしか子どもの目がいかなくなるのは残念なことです。
 
 
答え合わせの時ほど子どもと一緒に見て、何ができてどこをどんなふうにまちがえてしまったのかに気づきを共有することが大切です。途中式のどこで間違えてしまったのか、どうすればよかったのか」を話し合い確認することで次に気をつけるチェックポイント、指差し確認で確認すべき自分のポイントがわかるようになるのです。自分で解いて自分で指差し確認ができるようになれば、「自立して学習ができる」と言えるのではないでしょうか。
 
 
家での学習は、問題を解くときは子供にお任せ(キッチンタイマーなどで時間を限っても良いと思います)。答え合わせは一緒に「気づきの時間」に、というアウトプットの工夫をすることによって「自立して学習ができる」環境が出来上がります。(傍で家事をやりながら子供にお任せでドリルをやらせ、一緒に丸つけをすることで、子供が自立していくのであれば楽ですよね)もちろん、他にも色々と考えなければいけないことはたくさんると思いますがインプットとアウトプットの仕方を見直してみるのはおすすめの対応です。
 
 
 
 
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偏差値を10上げる勉強法~アウトプット上手になろう①~

中学3年生は目前に迫った第3回定期テストに向けてテスト対策に余念がありません。
漢字テストや単語テスト、社会や理科の一問一答などお互いに問題を出し合ってチェックをしあったりもしていますが、メインは学校のワークや塾のテキスト、テスト対策プリントです。1回目は「何ができて、何ができないのかを見極める回」2回目は「出来なかったものをできるようにする回」です。このテスト対策の様子を見ていて毎年思うのは、「インプットとアウトプット」のやり方が上手な子は思うような結果が出せていて、上手にできていない子は思うような結果に結び付きにくいということです。


インプットとは脳の中に情報を入れる(入力)することで、アウトプットとは脳の中に入ってきた情報を脳の中で処理をして外に出す(出力)することです。
4技能でいうと、「読む」や「聞く」はインプットで「話す」「書く」がアウトプットになります。教科書を読む、授業や解説を受けるのがインプットでワークや問題集を解く事や、わかったことを友達に説明することはアウトプットです。
 
 
では、インプットとアウトプットどちらが大事でしょうか。本や教科書を読むこと、資料集を調べること、先生に質問することを一生懸命やって、「いろいろ知識が増えて自己成長している」と思っている人いませんか。実は、インプットの量と自己成長の量は全く比例していないのです。重要なのはインプットの量ではなく、アウトプットの量なのです。いくらインプットを一生懸命やっても、アウトプットをしない限り記憶としての定着は難しいからです。試しに今日の学校の授業で何を勉強したのか誰かに説明してみましょう。授業は真面目に受けていたはずなのにうまく説明できない人は多いのではないでしょうか。多くの人は授業や講義を受けて「わかったつもり」になっているだけで実際には知識として記憶に定着していないのです。「自己成長」はアウトプットの量に比例するのです。得た知識をアウトプットして「わかっったつもり」を卒業しましょう。
 
 
アウトプットは「話す」「書く」などの運動です。こういう運動を介してつけた記憶は「運動性記憶」と呼ばれます。運動性記憶の特徴は一度覚えたら忘れにくいということです。例えば、一度練習して覚えた自転車の乗り方は、考えなくても体が動くようになりますよね。教科書を読んで覚える「暗記」は、「意味記憶」を使って記憶するのですが、意味記憶は覚えにくく、忘れやすいという特徴があります。当塾で暗記は「書いて・声に出して覚える」ことを勧めるのは、「運動性記憶」として記憶させるためなのです。また、国語の読解の際も必ず音読することを勧めるのも同じ理由からです。目で追うだけでなく、声に出して、手で書いて覚えるようにしましょう。

 
 
 
 
 
参考:樺沢紫苑「学びを結果に変えるアウトプット大全」
 
 
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