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夜空を見上げて平安時代に思いをはせよう

昨日は、平安時代の藤原氏全盛(摂関政治全盛)の頃のネタで
学習をしました。
小学生は、名文100選で枕草子の序文の音読・暗唱をしました。
また、中学3年生の授業では聴写の課題で藤原頼通を扱いました。
 
実は、1000年前の10月16日(1018年10月16日)は藤原道長が、
 
   この世をば
   わが世とぞ思ふ
   望月の
   欠けたることの
   なしと思へば
 
という歌を詠んだ日として記録に残っています。
 
1000年前の1018年、藤原道長の娘の彰子(紫式部が仕えた人ですね)
が生んだ敦成親王(あつひらのしんのう)が後一条天皇として即位を
します。そして道長は摂政となり、権力を強固なものにしていきます。
 
中学生の歴史の教科書(東京書籍  新編新しい社会  歴史)には、小右
記(しょうゆうき)の部分要約としてこんな文が載っています。
 
寛仁2年(1018年)10月16日  今日は威子(道長の娘)を皇后に立てる
日である。・・・太閤(道長)が私を呼んでこう言った。
「和歌をよもうと思う。ほこらしげな歌ではあるが、あらかじめ準備し
ていたものではない」

この世をば  わが世とぞ思う   望月の欠けたることも   無しと思えば
 
道長は4人の娘を天皇のきさきにすることで権力をにぎりました。上の
歌は、こうした道長の権力の強さを物語っています。
 
この歌を見て、驕りすぎだと思う人もいるでしょうし、そんな事をいうの
が許されてしまうぐらい道長の権力・勢いは凄かったのだと思う人もいる
でしょう。しかし、望月もいつかは欠けていきます。満月になぞらえた藤
原氏の権力も道長以降衰えていくことになります。
 
暦が違うので同じ月を眺めていたわけではないですが、月を眺めながら平
安時代の藤原氏全盛の世の中に思いを馳せてみるのも良いかと思います。

 
 
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霜降に秋の七草を探してみよう

10月23日頃(2018年は10月23日)および立冬までの期間は二十四節気の「霜降(そうこう)」です。秋の終わりから冬にかかるころの寒い朝、地面や草木一面を真っ白におおってしまう氷のこまかい結晶が「霜」です。現実にはまだ霜が降りるまでには間がありますが、寒さがやって来るのもそう遠くないことを暦は教えてくれています

 
霜が降りるにはその周辺の温度が0度以下になっていることが条件ですが、気象庁から発表される気温は地表から1.5メートルの高さで計測されるので、気温が3度と発表されていても霜が降りることはあります。今朝はだいぶ冷え、上着が手放せない気温でしたね。とはいえまだ霜が降りるには早い時期ですからもう少し秋を楽しみたいところです。


秋の長夜と言います。秋の日はつるべ落としという言葉があるように、夏の短夜から日が暮れるのが一気に早くなって長い夜になることから生まれた言葉です。陰暦9月の異名の「長月」はこの秋の長夜から「夜長月」と呼ばれたことからきているという説もあります。秋の長夜とは、真冬ほど冷え込まず長い夜を楽しめる時期ということなのだと思います。


 
現代のカレンダーや時計で動く生活をしていると、秋を感じたり、秋を発見したり、長夜を楽しんだしする機会が減っているかもしれませんが、俳句や和歌を読んだりすることで擬似体験をしてみるのも良いと思います。
 
 
秀英ゼミナールSS教室のオリジナル教材「名文100選」で長谷川素逝の
 
馬でゆく  秋の七草  ふんでゆく
(秋の花見に)馬ででかけると、そっこかしこで咲いている秋の七草を踏んでしまう。
 
という句を選んでいます。


 
秋の七草は、国語や歴史の教科書に出てくる山上憶良の2首(万葉集)が始まりだと言われています。
 
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

 

萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花

 

1つ目で「秋の野に咲いている草花を指折り数えると7種類ある」と歌い、2つ目の歌で「それは萩の花、尾花、葛(くず)の花、撫子(なでしこ)の花、女郎花(おみなえし)、また藤袴(ふじばかま)、朝貌(あさがお)の花である」と述べています。
「朝貌」については諸説ありますが、朝貌は奈良時代には日本でも広く栽培されていたものの、日本の植物ではなく東南アジア原産であるので、この場合の「朝貌」は「桔梗(ききょう)」のことだと考えるのが定説です。


 

お正月の春の七草が七草粥にして無病息災を祈るものに対し、秋の七草はその美しさを鑑賞して楽しむものです。そのため、7種一緒に何かの祭祀などに使用されることはありません。秋の七草の特徴は見て楽しめるだけではなく、薬用など実用的な草花として昔の日本人に親しまれたものが選ばれていることです。


 

紅葉のイメージが強い秋ですが、秋の七草に代表されるように多くの草花を楽しむことができる季節でもあります。教科書や図鑑の知識だけではなく、登下校の時などに実際に道端の草花に目を向けてみると自分の世界がグッと広がります。ぜひ気にして目を向けてみてください。

 

 

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星に願いをかけよう


昨日は、御茶ノ水で当塾が加盟している全日本私塾教育ネットワーク エリア関東の研修大会があり、「情報化時代の国語科教育」について研修をしてきました。その帰りに四街道駅からの坂道からオリオン座が綺麗に見えました。


実は、今日10月22日の未明のにオリオン座流星群が極大を迎えていました。条件が良ければ1時間に5〜10個ほどの流星が見られたそうです。


このオリオン座流星群はハレー彗星の軌道に地球の公転軌道が近づくために毎年この時期に見られるのだそうです。ハレー彗星が軌道上に残した塵が地球の大気に飛び込み上空100メートルあたりで発光して見えるのがこの流星群の流れ星です。


中学3年生の国語の教科書 (教育出版 伝え合う言葉 中学国語3)に池内了さんの「新しい博物学」の時代という評論文が載っています。


その文中に、ハレー彗星の話も出てきます。ハレー彗星の軌道周期を計算すると、紀元前240年(秦始皇7年)の「史記」に書かれている目撃記録と思われるものや、日本でも紀元684年(天武13年)の「日本書紀」に書かれている目撃記録と思われるものは、ハレー彗星の目撃記録であると断言できるそうです。
文章の最後に池内さんは「天文学だけにとどまらず、また文学だけにとどまらず、広く文科系と理科系の知を結びつけると、長い歴史の中で人類が獲得してきた叡智を、様々な分野に生かすことができるでしょう。」と書いています。
小学校の勉強でも、中学校での勉強でも、国語は国語、理科は理科と分けずに「まるごとの学問」として勉強した方が勉強が楽しくなるのではないでしょうか。


さて、流れ星と聞くと「流れ星が輝いている間に願い事を3回すると願いが叶う」という話を聞くことがありますよね。流れ星が輝いている時間はほんのわずかな時間です。そのあいだに3回願い事をいうのはなかなか難しいことです。それでは、なぜそんなことをいうのでしょうか。私もそうですが、願い事ってあれもこれもあったり、「そうであったらいいなぁ」程度のものであったりすると思います。いつ来るかわからない上にほんのわずかな時間しかないところでその願いを3回唱えることはできません。きっと、「いつ何時でもそしてわずかな時間でも唱えることができるくらい、いつもいつも強く願っている人の願いなら実現できる」ということを言っているのではないでしょうか


これから定期テスト期間です、中3生は入試も近づいています。今よりも一歩でも前に進みたいという強い思いがある人が自分の願いを実現できます。頑張っていきましょう!


オリオン座流星群は10月末まで見られるそうです。オリオン座が低い位置にある時には見えづらいそうなので、塾の帰りなどにオリオン座を眺めながら願い事3回をチャレンジしてみてはいかがでしょう。


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