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平成31年度千葉県公立高校前期選抜 国語の学力検査について

平成31年度千葉県公立高校前期選抜 国語の学力検査について

大問1.聴き取り検査、大問2.漢字の読みとり、大問3.漢字の書き取り、大問4.国語に関する知識、大問5.説明的文章、大問6.文学的文章、大問7.古典的文章、大問8.作文という形式については昨年同様であった。

説明的文章は「若松英輔『NHKカルチャーラジオ 文学の世界 詩と出会う 詩と生きる』2018年1月」からの出題で、課題文は読みやすくわかりやすいものであった。設問も素直に読めば答えを出せるものであった。(5)に関しては「言いたいことをうまく条件に当てはめることができるか」が問われる問題で、ここに少してこずる受検生がいたかもしれない。

文学的文章は「篠 綾子『菊のきせ綿 江戸菓子舗 照月堂』」からの出題で、千葉県でよく出題される心情、気持ちの動きが話の中心になるような文章であった。江戸時代の庶民の話ではあったがその時代の風習や考え方に慣れていないと読みにくい文章という訳ではなかったので解きやすかったのではないか。

古典的文章は、「鴨長明『無名抄』」からの出題。千葉県では江戸に次いで二番目に出題が多い鎌倉時代の作品。和歌の表現技法に気づかないと何の話だかよくわからないということになってしまうが、設問を解くうえではさほど問題にはならない。(3)の記述による空欄補充が少し難しいかもしれないが、よく読んでみるとわかる素直な問題であった。

作文は、各種調査の結果をグラフにしたものを読み取り分析をして自分の考えを書くというスタイルから形を変えた。前段で分析をするのではなく前段から自分の解釈・考えを入れていかなくてはいけなくなったというところがポイントになる。作文の課題は過去に何度もスタイルが変わっているのでそこに対する動揺はないであろうが、設問文をきちんと読んで過不足なく答えるというところでポイントを落とす受検生が出てくるのではないだろうか。

国語は相変わらずの盛沢山な内容で、時間との勝負(いかに素早く読んで素早く情報を処理できるか)の問題ではあったが、説明的文章、文学的文章ともに読みやすく、設問も素直なものが多くすることで「時間が足りなくなる問題」の解決策の一つとしたように感じる。平均点は一昨年・昨年同様か、少し上がるのではないかと思う。

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平成31年度千葉県公立高校後期選抜 国語の学力検査について

平成31年度千葉県公立高校後期選抜 国語の学力検査について

大問1:聞き取り検査
大問2:漢字の読み
大問3:漢字の書き取り
大問4:文学的文章
大問5:説明的文章
大問6:古典的文章
大問7:作文
という問題の構成は昨年と同様であった。

文学的文章は谷津矢車『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』からの出題。後期もまた歴史もので、心情描写に注目させる問題であった。(6)のⅡの穴埋め記述の所が条件に合う形でまとめられるかがポイントになったと思われる。それ以外の問題についてはオーソドックスな読み取り問題なので、問題集などで練習をしていた人には解きやすかったのではないか。

説明的文章は松岡享子『子どもと本』からの出題。文法問題が2問入っていたが、助詞の「の」の識別は「が」に置き換えるという練習をしていた人には難しかったかもしれない。説明的文章の方もオーソドックスな問題であった。こちらも(6)の穴埋め記述の部分を条件に合うようにまとめることができるかがポイントになる。

古典的文章は『一休ばなし』(仮名草子)で千葉県で最も出題が多い江戸時代の作品からの出題であった。「一休とんちばなし」などでよく見かけるエピソードの部分であったので受検生には読みやすい文であった。古典的文章でも(4)の穴埋め記述の問題がポイントになるだろう。

作文はことわざ「転石苔を生ぜず」の二通りの解釈について、ここでの「苔が生える」ことの意味と自分自身の体験について書くという課題だった。こちらもよくあるタイプの課題なので類題をいくつか書いたことがある受検生が多かったのではないか。

後期も相変わらず次々にテンポよくこなしていかないといけない問題構成であったが、オーソドックスな問題が多く受検生にとっては解きやすい問題であった。前期・後期通して同様な傾向である事を考えると、これまでの「時間が足りなく最後の方の問題にゆっくり対応できない生徒」に対しての対応策であるように感じる。いずれにしても、穴埋め記述の所で、読み取った内容をいかに条件に合う形でまとめるかという部分がポイントになるのは今後も続きそうである。
平均点は昨年と同程度か少し上回るのではないかと予想する。

平成31年(2019)年入試の「選抜・評価方法」について

2018年春の入試より千葉県経委員会で選抜方法の透明化を図る方向で見直しが行われました。特に前期選別では各高校でさまざまな方法で選抜を行っていますので、自分が志望する高校で「何をどのように評価されるか」についてはしっかりチェックをしておく必要があると思います。

前期選抜では、「学力検査」「調査書(評定)・(出欠・行動・特別活動・特記事項)」「2日目の検査(面接・自己表現・作文・小論文・適性検査・独自問題・その他)」の合否判定に使うすべての資料を点数化した「総得点」で選抜するようになりました。
このため、「学力検査」「調査書(評定)」「調査書(中学生活の記録)」「2日目の検査」の4つの項目についての配点や比重をはっきりと示されるようになりました。各高校のホームページで前期・後期選抜の「選抜・評価方法」が発表されているので確認をしておきましょう。

前期選抜
Ⅰ学力検査 100点満点×5教科=500点満点(理数系学科で「数学・理科は1.5倍」や英語・国際系学科で「英語は1.5倍」などもあるので注意)

Ⅱ調査書(評定)5段階評価×9教科×3学年=135点満点(在籍中学校の評定平均値により加点・減点がある場合もある)また、一部の高校で135×0.4~2に圧縮・拡大する場合がある。

Ⅲ調査書(中学生活の記録) 各学校の「選抜・評価方法」によってさまざま(5点満点の高校もあれば230点満点の高校もある)

Ⅳ2日目の検査  各学校の「選抜・評価方法」によってさまざま(3点満点の学校もあれば448点満点の学校もある)



多くの学校はそのまま「学力検査=500点満点」+「評定=135点満点」で合計されます。その場合比重は学力検査79%:評定21%となり学力検査の比重がかなり高くなっています。しかし、高校の「選抜・評価基準」によって配点が大きく変わる「調査書(中学生活の記録)」と「2日目の検査」が加わることで「総得点」に対する各選抜項目の比重が変わってきます。
けれども、「学力検査」の比重が全体の半分を下回る高校は96校中6校です。60~69%の高校は35校、70%以上は40校です。また、「調査書」の比重が50%を上回る高校も、「2日目の検査」が50%を超える学校もないので、前期選抜でも最重要視されているのは学力検査の成績だといえます。前期選抜でも後期選抜でもしっかりと自分の力が出せるように準備をしていきましょう。


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平成33(2021)年度千葉県公立高校入試の選抜方法について

千葉県公立高校入試に関して、現行では前期選抜・後期選抜の2回の受検機会があります。
前期選抜枠が普通科で最大で定員の60%、専門学科では最大で定員の100%になっているため
実際の倍率に比べて、見た目倍率が高くなるという問題などがありました。

数年前から千葉県公立高校の選抜を1回にするという噂が出ては消えるという状況でしたが
現在の中学1年生が受検する時に1回入試になるという事が決まりました。

先日、千葉県教育委員会から平成33(2021)年度入試のについての試案が出されました。

本検査
(1)検査内容
   第1日目【学力検査】国語・数学・英語(国語の問題は放送による聞き取り検査を含む・
       英語の問題は放送によるリスニングテストを含む)
       時間:国語50分、数学50分、英語60分
       配点:各教科100点

   第2日目【学力検査】理科・社会 【各学校が定めている検査】各学校において、面接
       集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自問題及びその他の
       検査のうちからいずれか一つを実施する
       時間:理科50分、社会50分
       配点:各教科100点

追検査
(1)検査実施場所
   志願した高等学校
(2)受験資格及び手続
   インフルエンザ罹患による急な発熱で別室での受検も困難である等、やむを得ない理由
   により本検査を全て受検できなかった者のうち、所定の手続きにより、志願する高等学校
   の校長に承認を受けた者
   追検査を志願する者は、追検査受検願及び本検査を受検できなかった理由を証明する書類
   (医師の診断書等)を在籍(出身)中学校の校長を経由して志願する高等学校の校長に提
   出する
(3)検査内容等
   検査内容は本検査に準じる
   国語・数学・理科・社会は50分、英語は60分  各教科100点
   国語の問題は、放送による聞き取り検査を含む
   英語の問題は、放送によるリスニングテストを含む
   各高等学校が定める検査の実施については学校ごとの裁量とする


英語の検査がこれまでより10分伸びて60分の検査になるようです。
まだ「試案」の段階なので、変更がある可能性があります。
今後も入試改善協議会の発表に注目していきましょう。



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本当の学力を客観的に知る手段~偏差値って?~

■偏差値とは
高校入試は、その高校の入学試験当日の得点順に合否が決められます。
つまり、決められた得点以上の人は全員合格というのではなく、得点の
上位から定員分だけの受験者を合格にする方法です。ですから、学力テ
ストを受けた時に一番知っておかなければならないのは、自分がどの程
度の位置にあるかということでしょう。それを示すのが偏差値です。

■なぜ、得点だけでは判断できないのか?
他の人と自分の成績を比べる方法はいくつかあります。まずあげられる
のが『得点』です。しかし、得点は問題の難しさによって違ってきます。

  1回目 2回目
得 点 70点 65点
平均点 70点 55点
こちらの表で、得点だけでみると1回目の方が高いです。しかし、平均点
と比べると2回目の方が成績(順位)がよかったことになります。しかし、
平均点が分かっても、それだけでは自分が全体で何番目くらいの成績かよ
く分かりません。

このように得点は問題の難しさに左右されますから、順位はもちろん、学
力の推移(だんだん良くなってきているかとか、下がってきている)もうま
くつかめません。また科目が違うと、得点では成績の高い、低いを比較する
ことができません。

■なぜ、順位では判断できないのか?
では、テストの順位はどうでしょう。順位が分かれば自分の位置が一目で
わかります。ところがこの順位は、ある高校を志望する受験者全員が、テス
トのたびに集まらなければなりません。高校入試は広範囲から500~3000人
の受験生が集まるものです。毎回このようにするのは実際には不可能ですか
ら、順位で志望校の合否を判定することはできません。

■偏差値は便利なモノサシ
テストの問題の難しさ・やさしさ(平均点の高い・低い)にも左右されず、
常に自分の学力位置をつかめ、自分の学力の推移がつかめる『便利なモノ
サシ』これが偏差値です。

偏差値の出し方を簡単に言うと・・・
テストの平均点を偏差値50として、平均点より高くなるにつれて、51・52
・53・・・となり、最高で75あたりです。平均点より低くなるにつれて、
49・48・47・・・となり最低で25あたりです。この25~75の間に大部分の
人(99%)が含まれます。

でも、偏差値55とか60とかいう数字から、どうして自分の成績の位置が分
かるのか不思議に思う人がいるでしょう。実は偏差値ごとの上位からの人
数分布(パーセント)は決まっているのです。たとえば偏差値55(30%な
ので)ならば100人中で約31番目の成績だとわかります。
偏差値は常に自分の成績の位置をつかめる便利なモノサシなのです。『5
科偏差値』は5教科(国・数・英・社・理)の成績の位置を表します。『3
科偏差値』は3教科(国・数・英)の成績の位置を表します。問題の難しさ
ややさしさで得点が違っても、偏差値による評価の基準は変わりません。

■偏差値の利用法
このように偏差値は、自分の成績の位置を知るための便利なモノサシですが
次の点に注意してください。
偏差値55だったとすれば、±3の範囲、つまり偏差値52 ~58が実力範囲だ
と考えてください。
高校の合格基準に用いられるのも偏差値です。志望校に合格できる可能性を
客観的にハッキリと示してくれます。ただ、高校のが横隔基準偏差値表とテ
ストは同じ会社のものを参照してください。(A社のテストの偏差値をB社の
高校合格基準偏差値表に参照しても正確な合格可能性は判定できません)
テスト結果の偏差値と高校の合格基準偏差値を照らし合わせて、志望校・受
験校を上手に研究するようにしてください。


協力:進学研究会

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千葉県公立高校入試での内申の取り扱いについて

昨日に引き続き内申の話です。

絶対評価移行によって全体的に内申数値は上昇し、それと同時に各中学校
によって内申のつけ方(評定平均値)に差も生じてきました。
そこで、公立高校入試では、平成20年度より調査書の評定の取り扱いが変
わっています。入学者選抜の資料として公平かつ適切に活用するために、
下記のように「各中学校の評定合計平均値」と「県が定めた標準値」との
差を考慮しようというものです。つまり、県の標準値と比較して、内申の
つけ方が低い(厳しい)中学校に通っている生徒はその分点数がプラスさ
れ、反対に内申のつけ方が高い(甘い)中学校に通っている生徒はその分
点数がマイナスされる
わけです。このように、入試制度も変更されるほど
絶対評価が与えた影響は大きいという事です。

《算式1・算式2》
■算式1: X + (α - m)
・X:その受験生の評定合計値
   調査書の中の国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術
   家庭および外国語の評定の全学年合計値(5段階×9科目×3学年=135
   点満点)
・α:県が定めた評定合計の標準値(95とする)
   ※「95」は一教科あたりの5段階評定「3,5」に相当する
・m:在籍する中学校の評定合計平均値
   各中学校の第3学年に在籍する生徒の調査書中の国語・社会・数学・理
   科・音楽・美術・保健体育・技術家庭及び外国語の評定の全学年の合計
   の平均(原則として、県内公立中学に在籍していない者の中学校評定合
   計平均値は95とする。)

例)3年間の9教科がオール3の生徒
  通常は・・・3×9×3=81(135点満点)
  公立高校入試では・・・
  在籍中学校の評定合計平均値が100の場合→81+(95-100)=76(-5点の扱い)
  在籍中学校の評定合計平均値が90の場合→81+(95-90)=86(+5点の扱い)

■算式2:Y + KZ ※算式2は後期選抜で全校が使用
・Y:その受験生の学力検査5教科の得点合計
・K:1以上の整数(各校が定める)
・Z:算式1で求めた数値

この変更により、中学校サイドで内申のつけ方を見直す動きも広がりました。
高い内申をつけすぎると入試でマイナスの扱いをうけてしまういう事を考慮
して、これまでよりもやや厳しくつけようというものです。県全体でみても
この制度変更が発表された平成19年度以降、3年次の評定平均が徐々に低下
してきました。
また、29年度は全体の約3分の2にあたる255校で評定合計平均値が標準値(95)
を下回っています。つまり、入試の際にプラスの扱いをうける受験生の方が
多くなっているという事です。

*この塾の近隣の中学校の評定合計平均値*
千葉市若松中学校    93(29年度)、95(28年度)、95(27年度)
千葉市山王中学校    90(29年度)、89(28年度)、93(27年度)
四街道市四街道中学校  93(29年度)、95(28年度)、92(27年度)
四街道市四街道西中学校 93(29年度)、94(28年度)、94(27年度)
四街道市旭中学校    97(29年度)、95(28年度)、94(27年度)



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