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内申(絶対評価)の見方

高校入試では内申点が一定のウェイトを占めています。
内申の見方について理解しておくことは中学校生活のうえでも
入試を考えるうえでも大事なことです。

■相対評価と絶対評価
以前の評価は集団に準拠した評価(いわゆる相対評価)でしたが、
現在は目標に準拠した評定(いわゆる絶対評価)となっています。

・相対評価・・・
 集団の中での相対的な位置づけによって個々の生徒の学習状況
 を評価するもの。5・4・3・2・1の割合が、7%・24%・
 38%・24%・7%と決められています。(観点別学習状況の評
 価を補完するものととらえます。

・絶対評価・・・
 学習指導要領の目標に照らして、個々の生徒の学習の実現状況を
 総括的に評価するものです。絶対評価では、配分率にとらわれる
 ことなく評定がつけられます。

■他人との比較数値ではない
もともと、絶対評価は他人と比較するものではなく、個々の目標
達達成度をみるものです。ですから、その比率配分は決められてい
ません。千葉県全体でみると、最近では評定『5』と『4』が全体
の50%前後(相対評価では31%)を占めています。

この数値が従来と同様に高校入試で使用されるという事が混乱を招
く要因となっています。

他人との競争である高校入試に個人の目標達成度を測る数値を使用
することに不都合が出るからです。

相対評価では比率配分が決まっていたため、内申数値で学力をある
程度位置づけすることができました。しかし、絶対評価への移行に
よって、数値の客観性はほぼ失われてしまいました。同じ学力の生
徒でもA中学の生徒は『3』なのにB中学では『5』であるというよ
うなことが目立つようになったからです。

■内申上昇が学力上昇と錯覚
比率配分のない絶対評価では、同じ学校でも学年によってつけ方に
差が出る場合もあります。「3年生になったら1・2年生の時よりも
内申が上がった」というケースも多いのですが、その場合、自分だけ
でなく他の人の数値も上昇している可能性もあります。

「内申の上昇」は必ずしも「学力の上昇」を意味するものではありま
せん。厳しいようですが、内申についてはそのように冷静な見方が必
要です。

内申アップ
 ↓
実力アップと勘違い
 ↓
よりレベルの高い学校を目指す
 ↓
高校のレベルと受験生のレベルが合わない

といった悪循環をたどり、結果的に入試で不合格となるケースが見受
けられます。

真の実力アップで内申アップを目指して頑張りましょう!


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千葉県公立高校入試での内申の取り扱いについて

昨日に引き続き内申の話です。

絶対評価移行によって全体的に内申数値は上昇し、それと同時に各中学校
によって内申のつけ方(評定平均値)に差も生じてきました。
そこで、公立高校入試では、平成20年度より調査書の評定の取り扱いが変
わっています。入学者選抜の資料として公平かつ適切に活用するために、
下記のように「各中学校の評定合計平均値」と「県が定めた標準値」との
差を考慮しようというものです。つまり、県の標準値と比較して、内申の
つけ方が低い(厳しい)中学校に通っている生徒はその分点数がプラスさ
れ、反対に内申のつけ方が高い(甘い)中学校に通っている生徒はその分
点数がマイナスされる
わけです。このように、入試制度も変更されるほど
絶対評価が与えた影響は大きいという事です。

《算式1・算式2》
■算式1: X + (α - m)
・X:その受験生の評定合計値
   調査書の中の国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術
   家庭および外国語の評定の全学年合計値(5段階×9科目×3学年=135
   点満点)
・α:県が定めた評定合計の標準値(95とする)
   ※「95」は一教科あたりの5段階評定「3,5」に相当する
・m:在籍する中学校の評定合計平均値
   各中学校の第3学年に在籍する生徒の調査書中の国語・社会・数学・理
   科・音楽・美術・保健体育・技術家庭及び外国語の評定の全学年の合計
   の平均(原則として、県内公立中学に在籍していない者の中学校評定合
   計平均値は95とする。)

例)3年間の9教科がオール3の生徒
  通常は・・・3×9×3=81(135点満点)
  公立高校入試では・・・
  在籍中学校の評定合計平均値が100の場合→81+(95-100)=76(-5点の扱い)
  在籍中学校の評定合計平均値が90の場合→81+(95-90)=86(+5点の扱い)

■算式2:Y + KZ ※算式2は後期選抜で全校が使用
・Y:その受験生の学力検査5教科の得点合計
・K:1以上の整数(各校が定める)
・Z:算式1で求めた数値

この変更により、中学校サイドで内申のつけ方を見直す動きも広がりました。
高い内申をつけすぎると入試でマイナスの扱いをうけてしまういう事を考慮
して、これまでよりもやや厳しくつけようというものです。県全体でみても
この制度変更が発表された平成19年度以降、3年次の評定平均が徐々に低下
してきました。
また、29年度は全体の約3分の2にあたる255校で評定合計平均値が標準値(95)
を下回っています。つまり、入試の際にプラスの扱いをうける受験生の方が
多くなっているという事です。

*この塾の近隣の中学校の評定合計平均値*
千葉市若松中学校    93(29年度)、95(28年度)、95(27年度)
千葉市山王中学校    90(29年度)、89(28年度)、93(27年度)
四街道市四街道中学校  93(29年度)、95(28年度)、92(27年度)
四街道市四街道西中学校 93(29年度)、94(28年度)、94(27年度)
四街道市旭中学校    97(29年度)、95(28年度)、94(27年度)



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29年度 千葉県公立高校入試 主な変更点

◆学科新設
 木更津高校:理数科

◆募集停止の学科
 匝瑳高校:英語科
     (普通科に「国債に関するコース」を設置)

◆前期募集枠の変更
 市立千葉高校:理数科 60% → 75%
 船橋古和釜高校 80% → 100%
         (地域連携アクティブスクール)
 下総高校:航空車両整備科 75% → 100%
         (生産技術・情報ビジネス科は75%のまま)
 成東高校:理数科 100% → 80%
 君津商業高校:商業科・情報管理科 80% → 100%
 上総高校:園芸科 80% → 70%

※※※前期募集枠が100%ではない専門学科※※※
 60% 船橋高校(理数科)
 70% 舞鶴桜が丘高校 上総高校(園芸科)
 75% 市立千葉高校(理数科) 市立稲毛高校(国際教養) 佐倉高校(理数科)
    下総高校(生産技術科・情報ビジネス科) 木更津高校(理数科)
 80% 市立習志野高校(商業科) 松戸国際高校(国際教養科) 成東高校(理数科)
    長生高校(理数科) 君津青葉高校

◆前期2日目の検査内容の変更
 八千代高校:普通科 面接 → 集団討論
 柏陵高校 面接+自己表現 → 面接+適性検査
 関宿高校 面接+自己表現 → 面接+作文
 下総高校:航空車両整備科 面接 → 適性検査
 茂原樟陽高校 面接 → 面接+自己表現
 君津商業高校 適性検査 → 自己表現
 君津高校 面接 → 自己表現
 市原高校 自己表現 → 面接

◆前期選抜で今年度から志願理由書の提出を不要とする学校
 千葉北高校

◆後期選抜の「必要に応じて実施する検査」の変更
 八千代高校:家政科 面接+適性検査 → 面接
 柏南高校 面接 → なし
 九十九里高校 作文 → 面接
 

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